Naoto Takahashi さん
- 留学先教育機関:International Education Services (現UQ College)、The University of Queensland
- 留学時期:2016年5月〜2021年12月(大学は2018年2月から2021年12月まで)
- 現在のご職業・勤務先:株式会社ぎふと 編集部編集記者
- 利用した留学エージェント:オーストラリア留学センター

現在どのようなお仕事をされていますか?
現在は、日本最大のパーソナルギフトと生活雑貨の国際見本市「東京インターナショナル・ギフト・ショー」を開催している株式会社ビジネスガイド社グループの株式会社ぎふとで、主に取材と記事の執筆、レイアウトを含めた編集記者の仕事をしています。取材ではギフト商材や流通関係者の方(メーカー、問屋、卸、小売)などにお話を伺うことが多いです。また、ギフト商材に関連した国際的なイベントを取材することも多く、先日は南オーストラリア州政府日本事務局主催の「Tasting South Australia」やフランス大使館主催の「フレンチライフスタイル展」に足を運びました。時々、英語でインタビューをすることもあります。
留学を決めた理由
留学を決めた理由は主に二つあります。一つ目は留学をすることで、スポーツサイエンスと心理学という興味のあった分野を両方勉強できると考えたからです。進路について考えていたとき、両方の学問を日本で同時に勉強するのは難しいと考え、海外の大学を選択しました。最終的にArts(一般教養)で両科目を学んでから、大学3年生になったタイミングでBehavioural Science(心理学)に学部を変更しました。
次に、入学した第二志望の高校でしかできないことを考えた結果が正規留学でした。その高校では過去に海外に進学した先輩がいて、海外の大学を目指すことの心理的ハードルはそこまで高くなかったです。また、海外に進学した自分の姿に対する興味もありました。
オーストラリアを選んだ理由
高校生の時の自分は、アメリカ、イギリス、カナダ、オーストラリアの4か国から進学先を選んでいました。その中でも、オーストラリアは何回か足を運んだことがあるという安心感、治安の良さ、気候の温暖さ、スポーツが盛んなイメージ、他の国に比べて学費が安いことから、進学先として決定しました。クイーンズランド州は1年間で300日以上が晴れていることから”Sunshine state”とも呼ばれています。
天候・気候に恵まれたおかげで、家の近くのpark run、陸上競技部、ボランティア、BBQなどアウトドアでのアクティビティにたくさん参加する機会に恵まれました。留学はその土地に数年間住むこともあり、寒いところには留学したくなかったです。
留学先機関を選んだ理由
進学したThe University of Queensland(以下、UQ)はArts学部でスポーツサイエンスと心理学の両方が学べるため選びました。また、両学問とも毎年、大学ランキングで世界的に高い評価を受けていることからも、オーストラリアでこの2つの学問を同時に学ぶにはUQが最適であると考えました(Sports-Related subjects = 2nd, Psychology = 32nd, Overall = 47th / QS World University Rankings 2022)。また、UQには学部の専攻が合計262あり、その中には、日本ではまだ馴染みのない観光学、環境学、犯罪学、アグリビジネス、公衆衛生学、園芸学、スポーツ心理学を含め、他国と比べてもハイレベルな分野が数多くあります。日本よりも高い水準で学びたい方にはお勧めです(けっこう大変ではありますが)。

留学先で学んだこと
留学で学んだことの一つには、英語で学ぶことの重要性があります。アカデミックの世界ではどの分野においても、最新の研究を知るためには、英語力が必須です。特に自分が勉強した心理学は、日本語訳が十分にはされていないため、世界から数十年遅れをとっているとも言われています。そのため、なおさら英語で最先端のことを学ぶ意義は大きかったです。
また、プライベートでは、国籍や年齢の違う方、ワーホリや研究で来ている方など、留学した動機や今までに見てきたもの等を含めバックグラウンドの違う方々に出会うことで、新しい価値観や知識を学ぶことができました。
留学経験が現在のお仕事にどう活きていると感じますか?
勉強と私生活の両方で培ったものが、仕事に活きていると思います。取材をしている時は、社会心理学やカウンセリングの授業で勉強したことが役に立っています。例えば、間の使い方、傾聴の方法、交渉のやり方などです。心理学のテクニックを活用することによって、取材相手にとって話しやすい環境をつくることができています。現地の生活で培ったものでは、コミュニケーション能力です。おかげさまで、取材先のイベント等で目の前に人がいればとりあえず話し掛けに行くことができ、たくさんの方からお話を伺えています。心理学部で学んだ統計やチームビルディングの知識、リーダーシップの取り方なども、これからの仕事に活きてくると考えています。

将来やりたい事に留学経験はどう活かすことができると思いますか?
オーストラリアでは、日本ほど自分の行動や考えが誰かに干渉されることや、文句を言われることがありません。戦うのも逃げるのも自分の自由意志で、全ての選択が尊重されます。そのため、何をするのか、何を目指すのか、自分が何者であるのかを自分自身で決めることができました。自分を理解すること、自分は何が好きなのかを知ることによって、将来の目標を達成するまでの道筋が明確になりました。また、正規留学に関しては、英語圏の大学を卒業したことで、これから将来、進学にしろ、就職にしろ、放浪にしろ、世界中どこにでも行けるという選択肢と逃げ道が増えました。いまの自分には、何にでも挑戦できる勇気と達成できる自信があります。
留学を考えている方へアドバイスをお願いします。
もし目の前に留学をするチャンスがあるのなら、ぜひチャレンジして欲しいです。何も行動を起こさずにチャンスを逃してしまうことが1番怖いことです。
留学される方は、好きな分野を好きなだけ勉強してください。どの分野においても、英語で学ぶことによって、世界最先端に触れることができます。特に日本は、心理学の研究や教育が世界基準よりも遅れていると言われているので、余力があればぜひ選択科目で勉強してみてください。僕のお勧めはスポーツ心理学とカウンセリングです。
何にも挑戦しない人生より、何かに挑戦する人生の方が楽しいと思います。僕の留学はもう終わってしまいましたが、これから留学する皆さん!夢に向かって一緒にがんばりましょう!
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